草原

セミナー概要

大学における障害学生支援を進めていくためには、ときに最先端の取り組み事例について学び、どのようにすればそうした道にたどり着けるかを考える時間が不可欠である。本セミナーでは、米国ハワイ大学にて長年障害について研究を続けるとともに、学内のみならず米国全体の障害者支援の体制づくりに大きな貢献をされてきた Robert Stodden 氏をお招きし、精神・発達障害学生支援の先端事例について学ぶとともに、こうした事例の構築を可能にした国全体への働きかけのノウハウや予算獲得の経緯等について詳細なお話を伺う。

日時:1月28日 (月曜)(開場9時20分)
   10時00分〜12時00分 一般公開セミナー どなたでもご参加いただけます
   13:00〜16:00 AHEAD JAPAN 法人セミナー AHEAD JAPAN 法人会員・第1種個人正会員 限定
  ※午前・午後ともZoomによるオンライン配信あり(午後はAHEAD JAPAN法人会員・第1種個人正会員のみ視聴可能)
会場:東京大学先端科学技術研究センター3号館南棟ENEOSホール
   (東京都目黒区駒場 4-6-1)→ アクセスマップ
主催:全国高等教育障害学生支援協議会(AHEAD JAPAN)
   [東京大学]障害と高等教育に関するプラットフォーム形成事業(PHED)
   合同企画


プログラム


10:00〜12:00 一般公開セミナー
「米国先進大学に学ぶ精神・発達障害学生支援 ―米国発達障害学生支援拠点 (UCEDD) の取り組みから(仮)」
講師:ハワイ大学障害学研究センター   Robert Stodden
全体司会:筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 白澤麻弓氏
ファシリテーター:東京大学障害と高等教育に関するプラットフォーム形成事業 (PEHD)   高橋桐子氏
UCEDD は、米国で発達障害や知的障害に関する研究・支援について拠点的な役割を担っている大学・機関の集まりである。この中には、精神・発達障害者の支援を担う人々に対してオンラインカリキュラムを通して専門的研修を提供する取り組みや、精神障害者の入院を減らすためにさまざまな支援を行なっているセンターがあり、研究をベースに米国全体の精神・発達障害者の教育環境改善に寄与している。
本セミナーでは、こうした UCEDD の取り組みのうち、特に LD/ADHD/ASD や精神障害、メンタル不調等により、学習や授業受講に困難を示す学生に対する支援事例についていくつかピックアップして紹介をいただく。
――――――
主催:全国高等教育障害学生支援協議会(AHEAD JAPAN)
共催:[東京大学]障害と高等教育に関するプラットフォーム形成事業(PHED)

13:00〜16:00 AHEAD JAPAN法人セミナー(法人会員限定)
「時流を作る! ―障害学生支援の流れを変える Budget Making と体制構築のあり方(仮)」
全体司会:筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 白澤麻弓氏
趣旨説明:東京大学先端科学技術研究センター 近藤武夫氏
講師:ハワイ大学障害学研究センター Robert Stodden 氏
Robert Stodden氏は、ハワイ大学の中に障害学研究センター (Center of Disability Studies: CDS) を立ち上げ、退職までの35年間この運営に携わってきた。当該センターは、障害者の地域との連携を中心にインクルーシブな社会を促進させる実践プロジェクトをリードし、米国の障害に関わる研究や研修、教育の流れを大きく変動させるとともに、新たな時代の流れを創出してきた。本セミナーでは、こうした Stodden 氏の経験を基に、時流を読み、国全体に必要な政策を打ち出すとともに、それに必要な予算を作り出すためのノウハウについて学ぶ。

以上
講師紹介 Robert Stodden氏

国際教育有限会社(International Education Corporation; IEC) のCEO兼主任研究員で、20年にわたって数多くのプログラムを率いるとともに、各種プロジェクトの評価に携わってきた。また、ハワイ大学マノア校に障害学研究センター(Center on Disability Studies; CDS)を設立し、退官までの35年間ディレクターとしてこの運営に携わってきており、現在は、高等教育支援プロジェクト(Postsecondary Supports Project)にて主任研究員を務めている。

専門は、学習に困難を示す児童・生徒・学生の評価に関する研究であり、35年にわたって大規模な評価・研究を実施し、教育環境の改善に寄与してきた。ハワイ大学マノア校では、特殊教育学科主任も務めたほか、ボストン校では大学院特別支援教育コースのコーディネーターも歴任。この間、100を超える研究・研修プロジェクトを立ち上げ、主任研究員や代表者を務めるとともに、中等教育のあり方やそこに在籍する生徒の在学中あるいは卒業後の成功につながる支援の方法を探ってきた。

また、1997年の初等・中等教育法(Elementary & Secondary Education Act; ESEA)ならびに個別障害児教育法(Individuals with Disabilities Education Act; IDEA)改正の流れの中では、アメリカ上院議員障害者施策小委員会のケネディ上級政策研究者(Kennedy Senior Policy Fellow)として、数多くの条文の作成と調整に多大な役割を果たし、障害のある児童・生徒の教育プログラムの改善に大いに貢献した。


参考:UCEDD (ユーセッド / University Centers for Excellence in Developmental Disabilities) とは?

連邦政府予算で運営されている大学の発達障害・知的障害支援拠点の集まり。全米67大学・機関にセンターが設置されており、それぞれ特徴的な取り組みを行なうとともに、その成果とノウハウを全米に向けて発信している。発達障害と銘打たれてはいるが、その対象は幅広く、活動も大学の範囲にとどまらない例も多い。

4つの柱として、以下の取り組みを含むことを求められている。
1) Interdisciplinary Training 幅広い人材養成(啓発等も含む)
2) Community Service 地域貢献
3) Research 研究(エビデンスに基づいたサービス)
4) Dissemination 普及

なお、Stodden 氏がディレクターを務めていた CDS も、UCEDD の拠点の一つとして、ハワイ州ならびに環太平洋地区に向けた支援と情報発信を担っている。


情報保障について

東京大学会場では、日英通訳、日本手話通訳、日本語文字通訳(UDトーク使用)による情報保障を配置します。オンライン配信では、日英通訳、文字通訳(UDトーク使用)を配信します。

その他、参加にあたって配慮の必要な方は、申し込み時にお申し出ください。

参加お申し込み

下記、事前申し込みフォームよりお申込みください。

http://bit.ly/2D0zr8w

なお、参加形態は下記よりお選びいただくことが可能です。

10:00~12:00 一般公開セミナー
AHEAD JAPAN法人会員(会場参加/オンライン配信)
一般参加者(会場参加/オンライン配信)

13:00~15:00法人セミナー
AHEAD JAPAN法人会員・第1種個人正会員(会場参加/オンライン配信)
一般参加者(参加不可)

Zoomによるオンライン配信の設定方法(無料・簡単)は、申し込みいただいた方々にご案内いたします。接続方法などのお問い合わせはPHED事務局までご連絡ください。


お問い合わせ

一般社団法人 全国高等教育障害学生支援協議会 事務局
〒153-8904
東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野3号館311号室
Tel/Fax: 03-5452-5228
E-mail: secretary@ahead-japan.org

[東京大学] 障害と高等教育に関するプラットフォーム形成事業(PHED)
〒153-8904
東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野3号館404号室
E-mail: phed-secretary@rcast.u-tokyo.ac.jp
担当: 高橋桐子(特任准教授) 森脇愛子(特任研究員)

本事業は、日本財団による助成事業です。