『高等教育と障害』執筆要領

1. 論文投稿は、日本語または英語の原稿のみ認める。

2. 原稿の構成は原則として次の通りとする。

1)表紙,2)和文要約(キー・ワードを含む),3)英文要約(キー・ワードを含む),4)本文,5)引用文献,6)図表,7)投稿承諾書

3. 原則としてワープロを用い,A4 判用紙に上下,左右に 3 cm 程度の余白をあけ,和文原稿の場合は,25 字×32 行(800 字)で印字された原稿を提出する。A4 判用紙の原稿 3枚は刷り上がり 1 頁(学会誌印刷頁)に相当する。英文原稿の場合は,一般的フォント(見やすいもの)および 10.5 ポイント以上のサイズの文字を使用する。1ページに入る行数はフォント,サイズにより異なるが,20─23 行を目安とする。本文は約 700 語で刷り上がり1 頁(学会誌印刷頁)に相当する。なお英語については,ネイティブの専門家の責任ある校閲を経た文章であることが不可欠である。

4. 全ての種類の論文において,本文,文献,図表,要約を全て含めた論文の刷り上がり頁数(学会誌印刷頁)は,8頁を上限とする。また,論文全体のうち,著者名・タイトル・要約は刷り上がりで合計約1頁を要するため,それ以外(本文,文献,図表)のための頁は,刷り上がり約 7頁となる。 これは和文原稿 A4 判用紙(800 字)に換算すると21枚分(英文原稿の場合,約 4,900 語)に相当する。この規定枚数を超えた論文は原則として受稿されない。

 表は,和文原稿の場合,横全角 50 文字×縦 50 行(英文原稿の場合は横半角 80 文字×縦 49 行)で掲載時 1 ページに相当し,25 文字×50 行(同 40 文字×49 行)で半ページに相当する。図は図中の一番小さな文字が 7 ポイントの大きさになるよう縮小/拡大し,横 14 cm×縦 21 cm 程度の大きさで掲載時 1 ページに相当する。片段は 7 cm×21 cm程度の大きさで半ページに相当する。

 なお,印刷の段階で規定超過となった頁に要する経費は投稿者の負担とする(当分の間,負担額は超過 1 頁につき 10,000 円)。

5. 原稿には,通しの頁番号を必ず振っておく。

6. 表紙には,下記の①から⑩までの事項を一括して一葉に記載する。

①論文の種類別:原著,実践・研究報告,資料,展望,総説(依頼論文)の種別を明記する。

②表題:論文内容に即したものとし,一連の研究の場合は類似した表題は避ける。

③著者名:著者が複数の場合は[・]で区切る。 例:山田太郎・田中花子。なお,英文論文の場合は⑥のように記載。

④所属機関名:大学の場合は,所属部署名,学部名等も記す。 例:○○大学学生支援センター。なお英文論文の場合は⑦のように記載。

⑤表題の英訳(英文論文の場合は和訳)。

⑥著者名の英語表記:原則としてヘボン式を用いる。 例:Taro YAMADA and Hanako TANAKA。なお,英文論文の場合は日本語による氏名を③のように記載。

⑦所属機関名の英訳:例:Student Support Center, University of Yamahana なお,英文論文の場合は日本語所属機関名を④のように記載。

⑧所属機関所在地のローマ字表記:市名,郵便番号(7桁)のみとする 例:Tsukuba-shi, 000-0000

⑨ランニングタイトル(簡略表題、欄外表題):25 字以内に短縮した表題(表題が 25 字以内の場合はそのまま)。英文論文の場合は、50文字。

⑩筆頭著者連絡先:連絡先氏名・住所,電話番号,ファックス番号,e-mail アドレス

7. 要約とキーワードについては,すべての種類の論文につけることとする。和文要約は400 字以内(25 字×16 行),和文キーワードは3~5項目とし,それぞれのキーワードの間はスペースで区切る。英文要約は200~300 語以内, 3~5 項目の英語の Key Words をつける。

8. 本文の表記等について

(1) 論文構成に用いる記号 論文構成に用いる記号はローマ数字(全角),算用数字(全角),両括弧付算用数字(全角)の 3 段階程度とし,細かくなり過ぎないようにする。また,見出しのあとにはピリオドをつけない。

1)大見出し:ローマ数字を用い,上に1行をあける。

2)中見出し:算用数字を用い,上に行をあけない。左端から1字あけて書く。 本文は改行して始める。

3)小見出し:(1)のように算用数字に両括弧を付け(ともに全角サイズ),上 に行をあけない。左端から 2 字あけて書き,コロン(:)で区切って本文を 書き始める。

4)これ以下の小見出しについては左端から 2 字あけることとし,記号は著者の用いたものをそのまま用いる。

(2) 記号:以下の記号を用いることができる。

① 中点(・):並列する同種の語を列挙する場合.

② ハイフン(-):外国語の対語・対句の連結の場合.

③ 引用符(“ ”または「 」):引用文に用いる.

④ 括弧:( )または[ ]を用いる.

⑤ コロン(:):例,説明などを導く場合などに用いる.

⑥ セミコロン(;):引用文献を列挙する場合,あるいは検定結果を列挙する場合に用いる.

⑦ 省略符(…):引用文の一部あるいは前後を省略する場合に用いる.

9. 引用文献:本文において引用されたすべての文献を,著者名のアルファベット順に論文の後に「引用文献」として一括して記載する。同一著者の複数の文献は発行年順とする。同一著者による同一年の文献が含まれる場合は,発行年の後に小文字のアルファベットを付けて区別する。

10. 引用文献の書式

(1) 雑誌: 著者名 (西暦年). 題目.雑誌名,巻数(必要な場合は号数),開始頁-終了頁.

(2) 著書: 著者名 (西暦年). 書名.出版社,出版地,開始頁-終了頁(必要な場合).

(3) 分担執筆: 著者名 (西暦年). 章題.編者名(編),書名.出版社,出版地,開始頁-終了頁.

(4) 訳書: 原著者名 (西暦年). 原書名.出版社,出版地,訳者名(西暦年)書名. 出版社,開始頁-終了頁(必要な場合).

※ 欧文の書名(原書名)および雑誌名は斜体(イタリック)とする。

※ 和文著書の場合,出版地は省略する。

(5) インターネット上の情報の引用:インターネット上の情報の引用はできるだけ避け,同一の資料が紙媒体でも存在する場合は,紙媒体のものを出典とすることを原則とする。ただし,インターネット上の情報を引用する場合には,その出典を明記する とともに,Web 上からの削除が予想されるので,必ずコピーをとって保管し,編集委員会からの請求があった場合,速やかに提出できるようにする。

 オンライン上でのみしか閲覧できない資料で,DOI がある場合は,DOI を記載する。

 オンライン上でのみしか閲覧できない資料で,DOI がない場合は,次の書式で記載する。

著者名 (公開年). 表題 ウェブサイト Retrieved from URL アクセス年月日

11. 本文中の引用記載の方法

 共著者が2名までの場合は,常に全員の名前(苗字)を明記する。著者が 3名以上である場合は初出時のみ3名の名前を明記し、その後は「(筆頭著者名)他」(欧文の場合は「(筆頭著者名)et al.」)と記す。以下に例を示す。

(1) 文中の場合

 例1:山田・田中(1981)および佐藤(1980)は…

 例2:佐藤・山田・中川他(1963)は…。…佐藤他(1963)…。

 例3:Sturges and Martin (1974) は…。(&記号は用いない。著者が 2 名の場 合、and の前に(,)を入れない。

 例4:Wallach, Newman, and Rosenzweig (1974) は…。…Wallach et al. (1974) によると…。(著者が 3 名以上の場合、and の前に(,)を入れる)

(2) 文末などの( )内の場合

 例1:…と指摘されている(山田・田中,1981;佐藤,1980)。

 例2:…と指摘されている(Wallach, Newman, & Rosenzweig, 1974; …)。

※&の記号を用いる。

※引用文献が複数の場合はセミコロン(;)で連ねる。

※カッコ内の引用順は、論文末にあげる引用文献の順に準ずる。

12. 図表等について

(1) 図表の表記:引用順に Fig. 1, Table 1 のようにする。

(2) 図表・写真の用紙:原則として A4 判の白紙を使用し、用紙 1 枚につき図表・写真等 各 1 点とする。提出用の図表は、原則として学会誌面での印刷時の 2 倍程度の大きさで作成する。

(3) 図表の大きさは、その図表が論文形式に整えられたときのスペースで 決まる。論文形式の図中の文字は 8~9 ポイントになることを想定する。図表の大きさは、図に含まれる情報の量によって決められる。極端に縮小されて投稿された図表の場合には、最終的な大きさは執筆者の算定サイズより大きく算定されることがある。

(4) 図表中の注:いずれも図表の下部に、右につめて記す。

(5) 表作成上の注意:原則として縦線は用いず、また横線はなるべく少なくする。

(6) 本文の右横の空白に図表及び写真の挿入箇所を指定する。

(7) 写真を掲載する場合には、個人情報保護に特に注意をはらうこと。

(8) 図や写真では、視覚障害等のある読者へのアクセシビリティ保障の観点から、図や写真のタイトルとは別に、図や写真に示されている内容と同一の内容を理解できる説明文(代替テキスト: alternative text)をつける。この説明文は、論文の公開時に音声読み上げ用のデータとして使用される。

(9) 採択時には、数値データを含む表やグラフでは、表やグラフの元となったデータを、Excel(xlsx形式)やCSV形式で提出する。加えて、図やグラフを作成したソフトウエアのファイル形式で保存した元ファイルの提出を求める場合もある。

13. 注釈の必要がある場合は、本文中にその箇所を明示したうえで、1)、2)----のように上付きで 通し番号をつけて註を付す。また、本文と文献欄の間に、すべての注を1)、2)----のように番号順に記載する。

14. 引用文献の記述方法,図表の形式は基本的に日本心理学会発行の「執筆・投稿の手びき(日本心理学会のホームページからダウンロード可)」,英文のものはアメリカ心理学会(APA)の Publication Manual に準拠する。一部本執筆要領と異なっている部分があるが、その場合は、この執筆要領に従う。

15. 原稿提出方法

 投稿の際は、完成版の論文原稿に、査読用原稿を加えた2種類の原稿を、ワード形式およびpdf形式で、計四つの添付ファイルとしてメールにて提出する。査読用原稿では、著者や著者の所属機関が特定されうる情報は「*」に置き換える。

16. 投稿する論文の内容について充分に人権及び研究倫理上の配慮をしなければならない。論文投稿にあたり,原則として所属機関の倫理委員会(もしくはそれに相当するもの)の承認を得ていることとする。ただし、倫理審査が不要と考えられる論文については、不要と判断した理由を任意の書式で論文投稿の際に添付ファイルとして編集事務局宛に送ることとする。倫理審査を受けている場合は、承認番号を論文に記載する。また,研究実施の際に配慮した研究倫理に係る事項があれば,論文中に記載すること。

 実践の内容を含む論文において、事例に関する記述(個人の背景情報に関する記述)がある場合、論文に記載した内容に関して、論文として発表することについて本人の同意を得る。任意の書式の同意書に署名を求め、保管する。同意を得る際に、対象者に同意をしない権利があること、同意をしなくても不利益がないこと等、十分に説明をするよう留意する。同意書を得たことについて、所定の「同意書を得たことに関する確認書」を作成しスキャンしたものを添付ファイルとして送り、原本は郵送する。

17. 実践に関する論文の場合、実践を行った所属部署の責任者(支援室長、センター長など)が共著者に入っていない場合は、論文投稿について承諾書(任意の書式)への署名を求め、論文投稿時に、スキャンしたものを添付ファイルとして送り、原本は郵送する。

18. 論文を投稿する場合には,本執筆要領末尾に示す「論文投稿チェックリスト」、「著作権に係る承諾書」を 1 部提出すること。これらは、論文投稿時にスキャンしたものを添付ファイルとして送り、原本は郵送すること。

関係書類郵送先
〒153-8904
東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野3号館311号室
一般社団法人 全国高等教育障害学生支援協議会 事務局
※「投稿論文(承諾書・確認書)在中」と朱書きしてください。
TEL/FAX 03-5452-5228
(2021年7月8日 更新)