高等教育と障害 / 第2巻 第1号

実践・研究報告

大学,支援機関,行政の連携による障害者の就労移行支援に関する実践的研究 ―A県内の多様な就労支援機関による合同説明会の実践を通して

原田 新・池谷 航介
2020年 2巻 1号 p.24-33
DOI:10.34322/jhed.2.04
要旨
高等教育機関の教職員も,障害学生自身も,多様な就労支援機関に関して知識を有していない場合が多く,外部の就労支援機関をうまく利用できていない実情がある。そこで筆者らは,A 県内における高等教育機関の障害学生支援ネットワーク(大学コンソーシアム A の障がい学生支援委員会)および,A 県内における就労支援機関のネットワークと連携,協力し,A 県内の多様な就労支援機関の合同説明会である「社会への一歩サポートセミナー」を開催した。本稿では まず,(1)各支援機関の概要紹介,(2)2 つの支援機関における就職に至った大学生事例のプロセス紹介,(3)各支援機関でブースを設けて行う,支援内容の具体的説明および簡単な体験会,の 3 部で構成されたセミナーの概要について報告する。さらに,セミナーの参加者に対して実施したアンケート調査の結果について報告するとともに,今後の課題について述べる。
キーワード
就労移行支援 障害者支援 大学コンソーシアム
本文
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