高等教育と障害 / 第4巻 第1号

実践・研究報告(早期公開)

障害学生の就職支援におけるアセスメントの実施状況と課題

2022年 4巻 1号
DOI: https://doi.org/10.34322/jhed.4.01
要旨
近年,障害学生が急増する中で,その障害特性は多様化している。就職支援の文脈においても,卒業後に一般企業ではなく社会福祉施設へ入所・医療機関へ入院する学生の割合が高まっており,進路の多様化に伴って,障害学生への情報提供や助言を行う担当者に求められる知識や役割が変化している。本研究では,就労移行支援事業所などが行う就労アセスメントにおいて使用されている様式をもとに,大学で障害学生の就職支援を行う担当者がこれまでどのような視点で障害学生の就労準備状況を評価してきたのかを明らかにし,大学と就労支援機関の連携を見据えた就労アセスメントのあり方を検討することを目的とした。大学で障害学生の就職支援を担当する者400名を対象とした質問紙調査を行い,回答のあった92名について検討を行った結果,大学においてはおもにヒアリングによってアセスメントが行われていることや,障害学生の自己理解・企業とのマッチングといった課題があることが明らかとなった。本稿では,調査結果を踏まえて,障害学生の卒業後の進路を見据えた効果的なアセスメント体制について論じた。
キーワード
障害学生支援 就職支援 アセスメント 多機関連携
本文
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